循環器センター


全国的に見ても循環器関連の疾患による死亡率が高いのが鹿行地区です。
当院ではその様な中で、日常診療を通し循環器の専門治療を患者様に提供して参りました。また、症状の進まれた患者様の治療には、より高度な治療を受けられる医療機関へご紹介する事で対応しておりました。
2014年3月、当院の循環器センターにて心臓のカテーテル検査・ステント留置などの治療を開始。19床の入院設備も備え、患者様には慣れ親しんだ地域で、いつもの医師のもとで治療を継続していただける環境を整備しました。当センターでは、経験豊富な専門のチームと最新鋭の血管造影装置の導入により、より高いレベルの循環器医療を提供できる環境を整えております。
また、明るくゆったりと過ごしていただける病棟で治療に専念していただける様に配慮しております。今後もスタッフ一同、地域の有床診療所として、患者様の通院治療の支援を続けていく所存です。
循環器センター長 ご挨拶

平成29年9月より、着任しました角田(かくだ)と申します。
私はこれまで、新東京病院を始め、関東の病院でカテーテル治療中心に動脈硬化疾患の予防などの診療に力を入れてまいりました。
心臓の血管のみならず、足の血管、腕の血管、腎臓の血管なども対応し、私自身のカテーテル治療件数は4500例を超えました。
当院は鹿行地域で唯一、カテーテル治療学会の教育施設として認定されています。このことは、大学病院や地域の基幹病院にひけを取らない治療経験や技術を有した医師が在籍している施設であることを意味します。
当センターの三宅医師も、カテーテル治療の認定医であり、カテーテル治療学会で、水準以上の経験と技術が認められております。
カテーテル治療は体に対する負担が少なく、私が経験しました最高齢の患者様は100歳以上の方でした。また、他院ではカテーテル治療困難と言われた方も可能な限りお引き受けし、治療してきました。
しかし、一方でカテーテル治療は万能で全ての方に安全か?と問われれば、決してそうは思っておりません。カテーテル治療には向かない動脈硬化もあります。上皇陛下が冠動脈のバイパス手術を選択されたことが、それを示しています。さらに、内服薬で経過をみることができる血管の病気の場合もあります。
当センターでは治療に対して、正直でわかりやすく説明致しますので、受診の際にはお気軽にご相談ください。
【鹿嶋ハートクリニック 循環器センターの特徴】
1.必要な検査は当日に行うことで、患者さんの不安の軽減、通院回数の負担軽減に努めております。
(★検査の内容や検査機器の空き具合によっては2回以上の場合もあります)
2.診療は治療知識や経験豊富な循環器専門の医師が行います。
3.心臓だけではなく、脳梗塞の危険性や全身の動脈硬化についても注意深く診療させていただきます。
4.当院の各センターとの連携が非常に良好であるため、最善の治療を迅速に提案することができます。
循環器センター長
角田 修
今後も、当院では、住み慣れた街で、できる限りの心疾患の治療を行えるよう、医師・スタッフ一同、より一層努力して参ります。

循環器センター スタッフ
医長 三宅 善順 医師
■日本心血管インターベンション治療学会 認定医
■日本内科学会認定医
■日本医師会認定 産業医

循環器センター カテーテル治療症例のご紹介
急性心筋梗塞の症例

胸の痛みをうったえられ、ショック状態でした。

カテーテル治療を施行、血管を2本とも治療しました。
治療は20分程度で終了しています。
慢性完全閉塞
※他院でステント治療後、血管が再度つまり、長年経過してしまった例。

他院にて治療困難であった症例。

角田医師が治療。
再度、血流を得ることができました。
左腕のダルさと めまい の症例
(現在は 脳神経外科血管治療センターにて 大橋 智生 センター長が施行)

※治療前

※治療後
カテーテル治療を施行し、改善しました。
右足先の色が悪くなり、壊疽になりかかった症例

膝の下には3本の血管があるはずですが、2本が詰まっていました。

カテーテル治療で足先の血流が改善し、足先の色も改善。壊疽にならずに済みました。