2022 年6 月より最新の3D マッピングシステムを導入いたしました。
これまでのインピーダンスを用いた3D マッピングシステムでは、心腔内の抵抗値に依存し、
歪みに対する補正による時間差が生じていました。EnSite X では、磁気を活用することによ
り、正確な心臓のモデルをリアルタイムで表示することが可能となります
アブレーション治療は、心臓の治療部位をピンポイントで狙う治療であり、患者さんの動きや
呼吸によって生じる位置データのズレが課題となっていました。EnSite X の新しいナビゲーシ
ョンアルゴリズムが、ズレを補正し心腔内に挿入した電極カテーテルの位置を安定的に表示す
ることによって、より安全な治療の実現が期待できます
アブレーション治療では、心臓の電気信号を把握し、不整脈の原因となる治療部位を正確に把
握することが求められます。これまで、電気信号の流れる方向によっては、読み取ることがで
きず、患部の正確な状態が把握できませんでした。しかし、EnSite X とAdvisor HD グリッド
マッピングカテーテルSE の組み合わせにより、3 点の電極を使用した三角形の集合を作り、そ
こに流れてくる全方位の電気信号を捉えることができます。また、電気信号の速度や流れる方
向について色や矢印で定量的に評価することで、より正確な治療につながります。
